二次障害3年生の頃、たろちゃんは担任の先生のことが苦手でした。 よく怒られていたみたいでそのせいだと思いますが、 「今日も誤解されて怒られた!何もしていないのに怒られた!」 「学校を辞めたい。」とよく言うようになりました。 低学年のころは楽しみにしていた遠足も、3年生になると休むことがありました。(当日になると、おなかが痛いと言い出します。) 「先生に君は来なくていいといわれたから僕は遠足にはいけない。」 動揺しとても気になりましたが、直接先生に確認したり相談することはありませんでした。 (こんなこと先生に聞いたら失礼なんじゃないか。私はモンペなのか?) 考えすぎてしまってできませんでした。 たろちゃんの状況を悪くしていったのは、他の誰でもなく、ただ見守るしかできなかった私のせいかもしれません。いや、おそらくそうです。 他にも、休み時間に友達とサッカーをしていて、たろちゃんの蹴ったボールが友達の足にあたり、怒ってたろちゃんに掴みかかってきたことで たろちゃんが鼻血を出してしまったこともありました。 こんなこともあり、たろちゃんがお友達や先生との関係にストレスを感じ始めているのではないかと思いました。 ”何かしなければ。でも何をすれば??” たろちゃんの特性上、空気を読んだりその場の雰囲気に合わせて行動することが苦手です。 相手の気持ちを想像することも苦手。物事を見たまま聞いたまま受け取るため、 状況によって変わるルールや、冗談を理解することも苦手です そういった特性から人間関係がスムーズにいかないことは想像できます。 「お母さん、人にバカって言ったらだめだよね。それなのに学校で人にバカっていう子がいるんだよ。」 「お母さん、嘘をつく子がいるんだよ。友達が間違ってるから、ぼくが正しい答えをこうだよって教えても、逆にぼくを嘘つきだ!って言ってくる。」 「授業中に喋ってないのに先生に怒られた。友達が”今のはたろ君じゃないですよ”って先生に言っても、”うるさい、たろが悪目立ちするからだ”って。」 等々。特性からくる認知のゆがみもあるため、たろが言う通り全てそのまま受け止めてはいけないのですが、 聞いている私もとても胸が痛くなりました。 ”たろは、特性上ソーシャルスキルを自然に身に着けることが難しい。このままだといじめや仲間外れにされる可能性もある。 大きな問題が起きる前に何かしてあげなければ” そんなことを考えているうち、たろちゃんは4年生になり、GW開けに突然、不登校になってしまいました。 そして後になって、それがいわゆる発達障害の二次障害と呼ばれるものだということを知ることになります。 |