たろちゃんは発達凸凹くん一人息子のたろちゃんは生まれてから保育園時代までずっと元気で明るい子でした。 人懐っこく誰にでも話しかける子。 人見知りは全くありませんでした。 ただ感情のコントロールが苦手で、嫌なことがあるとお友達に手が出てしまい謝ることもしばしば・・。 また、気持ちの切り替えが苦手で、保育園の帰り道に遊び始めると止まらず、家に着くまでとても時間がかかったのを覚えています。 そして、私自身も冷や汗が出た印象深い出来事が。 それは年中の頃の運動会でのこと。2チームでリレーをしていたのですが、前走者が2位でたろちゃんにバトン渡そうと走ってきたところ、、 たろちゃんは泣いてしまい・・バトンを受け取らず走るのを拒否してしまったのです。 代わりに先生が走って次の走者につないでくれたのですが・・・。 今思えば、白黒思考の特性で一位へのこだわりが強いが故の行動だったのでしょう。 その時の私はただただ負けず嫌いな子供だな〜と驚くばかりでした。 そして、保育園も年長になろうとする頃、小学校受験のために幼児教室に通い始めました。 「先生の話をちゃんと聞きましょう。」「皆が座って話を聞いているのに教室の備品を触っていた。」 「友達とふざけていてその時に足が相手の目に当たった」等々・・今思えば、そこではよく注意されていました。。 基本楽しく通っていたのですが、段々と教室に入ることをとても怖がり、なだめて教室に入るよう促すこともしばしば。 今になって思えば、幼児教室は最初こそ好奇心で楽しかったのだと思いますが、段々注意されるにつれ、 たろちゃんにとっては「プレッシャーを与えられる場所」になっていったのだと思います。 幼児教室に通ったことで、机に向かって座って先生の話を聞くことの練習になり、先生が話しているときに話さないルールなどが身についたのかもしれませんが、 そのことが逆に発達特性を見つける機会を逃したのかもしれません。また、あんなになんでも臆せず明るく元気に話すことができたたろちゃんの良さが若干失われたような気もしました。 今更後悔しても仕方ありませんが、幼児教室には通わせずそのまま近くの小学校へ進級すれば良かったのではと思うことがあります。 そのほうがたろちゃんにとって新しい環境に対する不安感が少なかったかもしれません。 でもこの頃の私は、一人息子をしっかり育てなければ!と意気込みすぎていました。 後に、一般的に世に出回っている育児マニュアルなど、 たろちゃんにとっては何の意味もないことを思い知らされるのですが。 |